稗粒腫

【稗粒腫:はいりゅうしゅ】

稗粒腫とは、皮膚から排出される老廃物が皮膚の表面にたまって白く粒状にぶつぶつと盛りあがる皮疹です。

稗粒腫の症状

目の周りなど顔面に好発する1-2ミリほどの大きさの白いブツブツとして自覚されますが、かゆみや痛みなどの自覚症状はありません。お子さんや中年以降の女性に比較的よく見る症状です。お子さんでは時間をかけて自然に治ることも多いのですが、大人の場合では治りにくく徐々に中身がたまって大きくこともあります。大きくなっても3ミリほどまでで巨大になることもなく、健康を害するものではないので気にならない場合は処置する必要もありません。老廃物がたまったものではありますが、洗顔が悪く不潔だからできるというわけではありませんので過度なご心配はいりません。ニキビややけどなどの皮膚の炎症の後にできることもあります。同じような部位に好発しやすい汗管腫というものの症状にも似ていますが汗管腫と違って白く見えるのが特徴です。

稗粒腫の治療

気にならなければ治療の必要はありませんが、自然治癒しにくいケースも多く大きくなったり気になる場合では、処置を行います。小さな針で少しだけ表面をつついて、圧迫することで中身を排出すればきれいになります。特に自宅での治療やケアは必要なく処置日も日常生活に制限はありません。

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