ほくろ

【母斑細胞母斑:ぼはんさいぼうぼはん】

‘ほくろ’は正式には母斑細胞母斑といい、皮膚の良性腫瘍の一つです。一般的に黒や茶色のものというイメージがあると思いますが、肌の色と同じものや、赤茶色、焦げ茶色、薄い茶色など、色は皆さんが思うよりいろいろです。形も、盛り上がっていない平らな斑点に見えるものや、わずかに盛り上がっているもの、半球状に盛り上がっているものなどいろいろです。

いずれにしても母斑細胞母斑は良性のできものですので、もりあがって気になる、急に大きくなってきたなどご自身が気にならなければ特に治療をせず経過を見てもよいものです。

ただし、ご自身で‘ほくろ’と思っているできものでも、実は別のできものであることもありますので、気になる‘ほくろ’については、ダーモスコープという専門の虫眼鏡のような器具を使ってきちんと評価をすることが必要ですので、ぜひ一度皮膚科専門医を受診してくださいね。

特に1〜2ヶ月の間に急に大きくなったり色調が変化した場合、こすれて出血しやすいなどの変化が見られた場合は早めの受診をお勧めします。

母斑細胞母斑の治療

良性腫瘍のひとつですので、外用剤やちょっとした処置のみではなくなりませんので、治療は外科的な除去になります。保険適応では、局所麻酔を用いて手術で切除しますが、大きさによって小さな特殊なメスでくり抜く方法や、いわゆる切除術(メスで切り取って縫合する)を行います。お顔や小さなものでは、保険適応外ですがレーザーで削り取る方がかえって傷跡が目立たない場合もあります。レーザー治療は当院では行っていませんが、連携先の形成外科の先生にご紹介することができます。

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