【基底細胞癌:きていさいぼうがん】
皮膚の一番外側の表皮という部位は4層の構造をしていますが、その一番下に位置する基底層という部位で発生した癌が基底細胞癌です。皮膚の癌の中では一番頻度が高いものではありますが、表皮の中にとどまっているうちは表皮内癌であり、真皮以下の深い部位への浸潤やリンパ節転移などを起こすことはほとんどなく、悪性度は低いとされ早期発見であれば治療により根治が望める悪性腫瘍の一つです。長期間放置することで表皮を超えて真皮へ浸潤すると癌の性質がつよくなりますので、早期発見と治療が大切です。
盛り上がりの少ない赤いシミや黒いほくろの様に見えるもの、ぶつぶつと盛り上がる黒っぽいできものとして見えるもの、傷になり皮膚潰瘍化しているものなど進行度合いによって様々な見た目を呈することがあります。黒いほくろの様に見えるタイプが最も多く‘ほくろ’として見過ごされることも多いです。
手術で切除することで治すことができるものがほとんどで転移することはほぼありませんが、まれに深く浸潤して進行するタイプがあり、状況に応じて放射線治療を行うこともあります。
切除については、大きな医療機関と連携をとりご紹介させていただきます。
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