【伝染性紅斑:でんせんせいこうはん】
お子さんのほっぺが赤くリンゴのようにはれるのでりんご病といわれますが、正式には伝染性紅斑という病名で、パルボウイルスB19というウイルスによる感染症です。
感染しても症状が全く出ないこともありますが、感染して7-9日くらいたつと軽い風邪症状を引き起こします。その後さらに7日くらいたつと両頬に赤い皮疹が出現します。
平手打ち紅斑などともよばれ両頬に頬を打たれたような赤みが出るのが特徴です。腕や足には網目状に見える赤い斑点がでますが、いずれも、7日の間には消退します。その後、日光に当たることで皮膚症状が再び見られることがありますが自然に消えますし、その頃にはウイルスは完全に排除されていますので心配はいりません。また、皮膚症状が出る時期にはほぼ感染力はなくなっていますので、学校を休む必要もありません。
お子さんの場合は皮疹に気がついたときにはほぼ治っていることが多く治療が必要がないことがほとんどです。大人の場合では、発熱や関節痛などの症状が出ることもあり症状に対しての治療を行うことはあります。
血液疾患を持つ方では急激な悪化、妊婦さんでは流産のリスクがありますので注意が必要です。
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