水ぼうそう

【水痘:すいとう】

水痘は、水痘帯状疱疹ウイルスに初めてかかったときに起こる病気です。

水痘の症状

水痘帯状疱疹ウイルスは、空気感染(同じお部屋にいるだけで感染することがあります)・飛沫感染(咳やくしゃみで感染します)で気道から感染します。

ウイルスが増殖して血中に増えてくると、皮膚にたどり着いて3〜5mmほどの大きさの赤いぶつぶつが全身に多発し、徐々にあかいぶつぶつに水疱ができます。同時に高熱が出る場合もありますが、あまり出ない方もいらっしゃいます。

水痘の治療

水痘帯状疱疹ウイルスに対する抗ウイルス剤の内服で治療します。皮膚症状に対しては症状に応じた外用剤を使いますが、腎臓機能や年齢によるお薬の量の調整が必要になりますので、皮膚科専門医の受診をお勧めします。

水痘は、これまでかかったことのない方には同じお部屋にいるだけで感染してしまう可能性のある感染症のため、すべての水ぶくれがかさぶたになるまで通学通勤はできません。学校保健安全法という法律に定められていますので、しっかり治癒するまで自宅療法を行いましょう。

水痘は一度かかると水痘として発症することはありませんが、潜伏したウイルスによる帯状疱疹として発症することがあります。

水痘の予防接種は定期接種(生後12ヵ月~15か月の間に1回、その6か月~12ヵ月後までにもう1回)が定められています。接種を忘れないようにしましょう。

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