【突発性発疹:とっぱつせいほっしん】
突発性発疹は、ヒトヘルペスウイルス6型(7型)による感染症で、生後4ヶ月~1歳くらいまでによくみられる感染症の一つです。
赤ちゃんはおなかにいるときに、病原体にまけないようにするための「抗体」という武器をお母さんからもらいます。抵抗力の弱い赤ちゃんが生まれてすぐに感染症にかからないようにするためのメカニズムなのですが、生まれてしばらくすると「抗体」という武器は徐々に減り、生後6ヶ月ごろまでにほとんどなくなっていきます。その「抗体」が減ってくる時期にかかることが多いのが突発性発疹です。
38℃以上の高熱が3~4日続いた後、お熱が下がると同時に全身に細かな赤いブツブツがたくさんできますが、2~3日で自然に治っていきます。
高熱が出るとご心配になると思いますが、お熱はウイスルを体の外にだそうと戦ってがんばっている証拠であり、突発性発疹は自然に治ることがほとんどですので、あまり心配しすぎる必要はありません。ただし、高熱のためにだるくなったり食欲がなくなったりすることがありますので、脱水にならないように水分補給をこまめにしてあげましょう。
発熱が5日以上続く場合や、食欲や活動度が低下している場合では、他の病気や病態の変化の可能性もありますので小児科を受診するようにしましょう。
ウイルスに対する特効薬はなく、自然に治ることがほとんどですので脱水に注意して経過を見ましょう。皮膚症状が出る頃には周りへの感染力はありませんので、お熱も下がって元気がもどってくれば登園も可能です。
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