医師紹介

院長 前田 亜希子
(まえだ あきこ)
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医

プロフィール

1975年 杉並区本天沼にて生誕
1980年 杉並区立杉並第九小学校入学
すくすくと成長して
2000年 北里大学医学部を卒業後、同大学皮膚科学教室に入局し
北里大学病院を中心に下記の基幹病院などにも出向し勤務しておりました。

国立横浜病院
東京都立老人医療センター
(現:東京都健康長寿医療センター)
鹿島労災病院
横浜労災病院 など
2010年には日本皮膚科学会認定皮膚科専門医を取得し、
その後も皮膚科医として研鑽をつみつつ、
2016年より、都内皮膚科クリニックで院長職として勤務
医師のお仕事以外では、2014年に日本アロマ環境協会のアロマセラピストの資格を取得し、
埼玉県の産婦人科クリニックにて、アロマセラピストとして分娩・陣痛ケア、産後ケアのお仕事もしていました!

所属学会・医会

日本皮膚科学会(学会認定皮膚科専門医取得)
日本皮膚科心身学会
日本アレルギー学会
日本心身医学会
日本臨床皮膚科医会
日本アロマ環境協会(アロマセラピスト資格取得)

■ 日本皮膚科学会

日本の皮膚科学会のなかで一番大きな学会です。所属だけならどの医師もできますが、この学会に認定された認定皮膚科専門医となのれるのは、以下の条件を満たした皮膚科医のみになります。
皮膚科専門医研修施設と認定された施設で5年以上フルタイムでの勤務研修をおこない、かつ、学会発表や論文などの研鑽を積み、条件を満たした医師のみが皮膚科専門医試験の受験資格が得られます。
さらに、皮膚科専門医試験に合格して初めて認定皮膚科専門医と名乗れます。
また、5年ごとに皮膚科専門医は更新が必要で、そのためには学会参加などの条件があり、取得後も常に研鑽を積む必要があります。
つまり、ぜひ、皮膚の病気は、日々研鑽を積んでいる日本皮膚科学会認定皮膚科専門医がいる施設でご相談ください!!ということであります。
院長はもちろん、日本皮膚科学会認定専門医を取得・維持しております。
日本皮膚科学会のホームページには、一般の方向けのいろいろな情報も記載されています。一般の方向けのQ&Aや公開講座などの情報もたくさんありますので、ぜひご活用くださいませ!

■ 杉並区医師会

普段みなさんがかかわることは少ないかもしれませんが、地域の医療のために医師も医師以外の関係者の方もみなさん頑張ってくださっています!地域医療には欠かせない存在です。一般の方向けの地域医療のための講座などもありますので是非チェックしてみてくださいね

■ シティータワー新宿クリニック

院長先生は優しい女性の形成外科専門医で、安心してお任せでき、施術はもちろんですが、ご不安がある方はまずは診察だけでも快くひきうけてくれる、信頼できるおすすめの美容クリニックです!場所も阿佐谷からアクセスのしやすい西新宿です(中央線でも丸の内線でもいけます😊)

診療に対する院長の思い

『少しでも皆さんに楽になっていただきたい!』院長の思いは、これにつきます。

適当に診察をして、適当に診断して、適当にお薬を出した、なんていうことは、医者人生の中でこれまで一度もありません。いつでも、自分だったら、自分の家族だったらどうするかという思いで、少しでも早く楽になっていただくためにはどうしたらいいかと考えています。

これまで24年、皮膚科一筋で真面目にたくさんの方を診察してきた中で培った経験や、自身で勉強してきた皮膚科専門医としての知識を踏まえて、受診してくださった方が少しでも楽に過ごせるようにという気持ちで、専門家からのアドバイスとして色々なお話をさせていただいております。

皮膚疾患はとても複雑で奥が深く、一度で診断がつかない場合も多くあります。いくつかの症状が絡み合っている場合では、治療による反応をみて診断をつけていくこともあります。

処方したお薬を指示通り使っていただいてもよくならない状態であれば、

といったように、治療の反応をみることで医学的に判断できることも少なくありません。

また、処方したお薬をきちんと使えていなかったり、通院のタイミングが大幅にずれてしまったりすると、治療による反応を適切に評価できなくなり診断治療に影響する場合もあります。

そのような場合に「もう少しこうしたらもっとよくなるのにな」「もっとうまくやればいい状態を保てるのにな」などと思うと、院長はついつい熱くなってしまうところがあり、お話をしているうちに熱くなりすぎてみなさんを困らせてしまうことがあるかもしれません。

また、インターネットや人づてに聞いた知識が間違ったものであったり、今のご本人の症状とは全く合っていなかったりする場合もあり「しっかり説明の上ご理解いただかなくては」という思いから、これまたついつい熱くなって説明に気合いが入ってしまうこともあり、申し訳ありません。

「院長の言うことを黙って聞きなさい!!」「言うことを聞かないから怒っている」というわけでは決してありません。そのように思ったことはこれまでの医師人生で一度もありませんので、少しでもよくなってほしいという熱い院長の気持ちの表れと温かい眼で見守っていただければ幸いです。

という院長の熱い気持ちの裏がえしと思って、どうぞご理解くださいませ。

診療は、皆さんから症状の経過などの情報をしっかりとお聞きした上で、医師が医学的な知識や経験のもと、治療薬を選択して使い方のアドバイスをするものです。そして、皆さんに正しく治療薬を使っていただいて初めて治療が始まります。また、その治療による反応を皆さんから的確に教えていただくことで、医師が次の治療の手を検討することができるのです。

病気を治すのは医師ではなく、皆さんご自身、皆さんの体の細胞達の働きによるものです。病気の診断治療においてどちらが上とか下は全くありませんので、一緒に治療をする仲間と思っていだいけるととてもうれしいです。少なくとも院長は、みなさんと同じ立ち位置から一緒に協力して症状を良くしたいと思っています。本当に当たり前のことですが、医師だけで病気は治せませんので一緒に頑張っていただければと思います。

また治療においては、皆さんお一人お一人のお考えや生活環境、治療に対するスタンスなどもありますので、ご相談しながら皆さんご自身が納得できる治療を一緒に考え、少しでもよくなるようにと思っております。「この治療はなんだか怖くて不安だな」「これはすごくよかった」「こんな工夫をしてみたら心地よかった」など、気になることや心配なことは何でも我慢せず、いつでも気軽にお伝えください。

インターネットの向こう側にいる名前も顔も知らない皮膚科医でもないどなたかよりは知識と経験があるつもりですし、何よりも、皆さんの目の前で、皆さんの皮膚症状を実際に診て、触って、本当によくなってほしいを思ってお薬を選んで処方し、治療におけるアドバイスをおこなっていることを、ぜひご理解いただけたらうれしいです。

院長は24年間ずっと、そんな風に思いながら診療をしてきました。

「がんばったらよくなった!」とご報告をいただくことはとてもうれしいのですが、逆に「きちんと使ったけどよくならなかった」ということももちろんあります。「あまりよくなっていないけど医師に言われたから我慢して使い続けないといけないかな」「よくなっていないって言いづらいな」などとは決して思わず、いつでも早めに受診いただき、症状についてぜひ教えてください。

我慢されてつらい期間がのびてしまうのは一番よくないことですし、早めに受診いただき困ったことでも何でも経過をお話ししていただくと、信頼してくださっていると思えてうれしいです。皆さんに教えていただかないとわからないこともたくさんあり、教えていただくことでよりよい治療にシフトすることも可能になります。

お薬が合わないと感じたり、どうしてもご自身の生活環境の中でうまく使えない、飲めない、使いたくない、などのお困りごとがある場合は、それぞれの状況に合わせて別のお薬を検討したり、塗り方など工夫できることを一緒に考えたりもできます。

受付スタッフも看護師も院長も、みんな一緒に治療をしていく仲間ですので、治療のことでも、お天気のことでも、松山通りのおいしいお店のことでも、何でも気軽にお声がけください。みんな喜びますし、院長はとくによろこびます。

皮膚以外の体調の不調にご相談いただければ、対応できる場合の処置や、より適切な機関へのご紹介が可能です。

老若男女問わず、阿佐谷の皆さんに信頼いただける『阿佐谷エリアのかかりつけ医』として活動できるよう邁進してまいります。皮膚科の領域にとどまらず、健康アドバイザーのつもりでお気軽にお越しください。長い文章を最後まで丁寧に熱心に読んでくだった皆さんに応えられる診療をしてまいります。

‘たまご’にこめられた思い

たまごの殻も、皮膚も、命を守る1番外側の大事なものであり、大事なのに繊細さもありどちらも丁寧なケアが大切です。また、'たまご'という言葉には、命の誕生、純粋さ、あたたかさ、おもいやり、たくさんのものが生まれるという前向きな可能性、といったイメージが含まれており、自身が生まれ育った地で皮膚科クリニックをオープンするにあたりこんなにぴったりの言葉はないと思いクリニックの名前に採用しました!!

みなさん一人一人の症状や悩みに対して、スタッフ全員で治療計画をしっかり生み出し、サポートし、皮膚の健康を通じてみなさんの生活の質を上げ、新たな自信をもって様々なことに前向きにとりくめるようになるお手伝いをしていく我々の心構えにもつながります。みなさんの「皮膚の健康」を守り、育てることで、より豊かな人生を送っていただくお手伝いをすることが、我々の最大の使命でありやりがいと思っております。『たまご』という三文字には、このような思いと皮膚科クリニックとしての使命感が込められています。

院長が生まれ育った阿佐谷でみなさんとクリニックを通じて、診療のみならず、わくわくするような楽しい試みの『たまご』も、今後たくさん生み出していけたらとも考えています。いろいろな楽しい『たまご』を、皆さんで見守り、あたため、育み、孵化させて、みんなで健やかにはばたく!わくわくする気持ちをいつまでも忘れず、地域のみなさんと一緒に、ささくれのないたまごのような、つるつるのお肌や心を目指しましょう。

皮膚科専門医の皮膚の見方

『赤い斑点ができた』と来院されたケースを例に、皮膚科専門医の皮膚の見方をご説明します。

1 問診票を確認する

皆さんを診察室にお呼びする前に、まず問診票でどの部位にいつから赤い斑点があるのかを確認して、おおよその皮疹の予想を立てます。

2 患者さんを観察する

みなさんが診察室に入って来た時に様子を観察します。

■ 顔の観察
顔の表情や顔色はどうかしら?

■ 皮疹の観察
顔・首・腕などの見える場所であれば、どこに赤い斑点があってどんな色や形をしているかな?

■ 皮疹以外の症状
歩き方は?痛いところはあるのかな?倦怠感・熱・関節痛などの皮膚以外のつらそうな症状はあるのかしら?

3 皮膚症状を詳しく見る

皮膚症状がある場所を実際に診させていただきます。

■ 赤い色は?
鮮紅色なのか、紫がかっているのか、茶色身を帯びているのか、受診までの経過中に変化はあったのか…etc.

■ 発疹の形は?
平らなのか、凹んでいるのか、それとも盛り上がっているのか、傷があるのかないのか…etc.

■ 発疹の大きさは?
1㎜くらいのものすごく小さいものなのか、3㎜くらいか、5㎜くらいか、1㎝くらいか、手の平くらいなのか、体全体真っ赤なのか…etc.

■ 発疹の硬さは?
柔らかいのか、どのくらい柔らかいのか、硬いのか、どのくらい硬いのか(骨みたい?ゴムみたい?ゴムよりはやわかい?水風船みたい?)、水ぶくれなのか、押すと痛いのか、じゅくじゅくしているか、かさかさやかさぶたがあるのか…etc.

■ 発疹の深さは?
表面なのか、表面より少し下なのか、中くらいか、深いのか、皮膚より深い皮下脂肪にあるのか、骨とくっついているのか…etc.

これらのことを考えながら「この色とこの硬さであれば、皮膚の中でどんな細胞がどんな風にどんな深さに集まって、この色や形をつくっているのだろうな」など、皮膚を顕微鏡で見たときに見える組織の様子を想像します。皮膚の病理組織は診断治療においてとても重要ですので、皮膚科専門医は皮膚を診たり触ったりしながら、その組織がどのような反応をしているのだろういう想像をしています。(視診や触診だけで判断がつかない場合は、皮膚生検といって皮膚を一部切除して組織学的に診断する検査をおこなう場合もあります)

例えば、、、

などなど、皆さんが「一瞬診ただけでわかるのかな?」と思っているような短い時間の中で(多くはほんの数十秒~1分もかからないほどの間で)、実は皮膚科専門医はこれだけのことを頭の中を駆け巡らせて考え、想像しているのです。

さらに、

■ 発疹の分布は?
全身に広がっているのか、手足など限局的なのか、手に限局しているといっても手の平にも手の甲にもあるか、手の平にはないのか、体にはないが腕足に広がるのか、膝下だけ皮疹があるのか…etc.

■ 発疹はいつから?
昨日できたのか、1週間前にできたのか、数ヶ月前からできたのか、1年以上前からなのか…etc.

■ 発疹の経過は?
出たりひいたりするのか、ずっと出ているのか、でたりひいたりするのならいつ出ていつ引くのか、でたりひいたりするが完全に消えるのか消えないのか…etc.

■ 発疹に伴う症状は?
痛いのか、かゆいのか、押すと痛いのか痛くないのか…etc

■ 発疹の他には?
発熱・関節痛・腹痛などの他の症状はあるのか、熱がある場合は持続的なのか、1日で波がある発熱なのか…etc.

このように、われわれ皮膚科専門医は皮疹の経過を皆さんに伺いながら、皮膚症状を診て触り、おおよそ1分もかからないくらいの間(場合によっては一瞬)で、同時進行的にこれだけたくさんのことを頭を巡らせて考えています。

赤い色の斑点ができた、というだけでこれだけのこと(実際はここに書いているよりもっとたくさんのこと)を考えており、色・形・斑点・しこりなども含めるとより複雑になりますが、専門医としての知識やたくさんの症例経験によって、皮膚に出ている発疹一つから、検査による数値などではなくほとんどを自分の目でみて、とてもたくさんの情報を比較的瞬間的に判断し診断を行っています。

多発する皮疹の場合はいろいろな色が混ざっていますのでより複雑ですし、なかなか判断が難しく時間がかかる場合ももちろんあります。それでもおそらく、皆さんが思っているよりかなり短い時間で判断しているかと思います。

色調を診ただけで、「4〜5日前に出て今はこの色味になっているようだな」「1週間前はもっと盛り上がって赤かかっただろうな」などの経過も、瞬間的にわかることもあります。もちろん状況によりますが、様々な皮膚疾患を診てきた経験豊富な皮膚科専門医ほど、視診での診断は時間がかからない傾向にあります。

みなさんがご自身の経過を詳しく正確にお話ししてくださった場合は、その重要な情報と皮膚科専門医の眼による所見の合わせ技で、本当にパッと見て診断がつくこともあります。そういった場合は、皆さんからするとあまりじっくり皮膚を診てもらえなかったな、と感じられてしまう場合もあるかもしれません。

とはいえ、皮膚科専門医の目だけでは診断に至らない場合も多く、一番大事な情報は皆さんからの経過や症状についてのお話でもありますので、ぜひ、いつ頃からどんな色のどんな症状がどんな経過で続いているのか、などわかる範囲で詳しく教えていただけるととても助かります。

出たり引いたりする発疹などでは、いつどんなときに出るのかを記録していただくと診断のヒントになることも多いため、メモをお持ちいただくのも大歓迎です。

診察室で医師を目の前にすると「緊張してしまって何を聞きたかったのかわからなくなってしまう」という方もいらっしゃるかもしれません。全くそんな必要はなく、気楽にお話ししてくださってかまわないのですが、心配であれば医師に聞きたいことをメモに書いて持ってきていただいて、順番にゆっくりお話しいただいてかまいません。ぜひ何でも聞いてくださいね。