子供のカサカサの湿疹

【皮脂欠乏性皮膚炎:ひしけつぼうせいしっしん】

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お子さんの皮脂欠乏性皮膚炎の特徴

お子さんの肌はもっちりしっとりすべすべ、というイメージがある方も多いと思いますが、実はお子さんは乾燥肌であることがとても多いのです。生まれてすぐはおなかの中にいたときのお母さんからのホルモンの影響もあり皮脂が過多なのですが、3~4ヶ月すぎからお母さんからのホルモンの影響もなくなり、乾燥肌になる時期があります。

もちろん遺伝的な肌質が影響するお子さんもいるのですが、子供は大人よりも皮脂腺の発達や皮膚の水分保持能力が大人よりも未熟であるために全般的に乾燥しやすいといえます。少し大きくなってお外で遊ぶことも増えたりすると冬はとくに冷たい乾燥した空気での乾燥ダメージが加わり、熱いおふろであたたまることで皮膚のバリア機能がより低下したり、一人でお風呂には入れるようになると体の洗い方もまだ上手でないのでごしごしとタオルをつかって洗ってしまうお子さんも多く、乾燥を助長させてしまうことがよくみられます。

‘乾燥していないのに皮膚科に行ったら保湿剤が処方された‘という経験のある保護者の方もいらっしゃるかもしれませんが、皮膚科専門医の目でみると実は乾燥しているというお子さんもとても多いですので、しっかり保湿をしてバリア機能を上げることがアレルギー誘発や病気の予防にもつながりますのでぜひ毎日の習慣として保湿剤も使ってくださるとうれしいです。

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